三部作 ”ビジネスの本質” 
第三話「独りから勝負できるビジネス、それがオンラインショップ」


ベンチャーといえば、アイデアひとつでVCや投資家の関心を誘い、そして投資を受けて人を雇い、スピードで事業を進めていく。こんなイメージがあります。

でも、起業という観点から考えて、持論ですが「そんな時代は終わった」と思っています。まだ、そういった傾向が残っているようですが、起業のやり方としてはどうも大きな疑問です。

よく、師匠の阪本啓一さん(僕が勝手に言ってる‥)のお話で出てくるのですが、基本的に「ひとりで勝負できないとダメ」。この言葉は特に起業にあてはまると思います。

サラリーマンから独立する。書いて字のごとく「独りで勝負する」ということではないでしょうか?まず独りで完結し食べていけるようになってそれでも手におえなくなる。
そんなときに、自分でできる仕事を人に任せて事業を拡大する。こういった企業の成長が健全であるような気がします。

そこで、インターネットでの商売がよくとりあげられますが、その中でオンラインショップが独りで完結するビジネスです。

そして、ショップには商材があります。決してITの知識が勝つ条件ではありません。どちらかというと生活者に魅力的な商品を届けられる体制と届け方、それとお客様との関係が大事です。

自分が好きなモノ(例えば、サッカー、洋服、CD、自動車の部品、つりのルアーetc)を追求し、コンテンツを豊富に用意する。それは当然自分の好きなモノなので苦にならない。これをITをツールとして味方につけ、いろんな方法で生活者に届ける。これが出来れば大企業に勝てるオンラインショップができます。

しかも、ある程度採算ベースまで独りで出来るのです。自分の好きなモノを、同じモノを好きな人とお話しながら商売ができる。それで暮らしていける。こんなすばらしいことがあっていいんでしょうか?

いいんです。それこそが、「ビジネスの本質」であると思います。